■ 記号の読み方 - 客車編 by にゃん吉さん

 さて記号の読み方第二段は、「客車編」です。表記方法は、基本的には電車・気動車と同じです。しかし最大の特徴は、車両重量がどれ位かが、ある程度判別可能であるということです。何故そのような必要があるのでしょうか?それは、客車という分類の車両の特徴、自分で動力を持たず他の動力車(機関車)によってのみ移動可能な車両である、というところが大きく関係しています。
 機関車というと、かなり力持ちというイメージがあります。しかし当然ながら、機関車が引くことが出来る編成重量は限られています。規定以上の車両を引くようなことがあれば、当然ダイヤを守るということも困難になります。従って、ある程度の編成重量を知る上で、車両の重さを大まかでも知る必要があるのです。
 表記方法は、通常はカタカナ数文字(多くは2〜3文字)と数字の羅列です。カタカナの一文字目は車両重量を示し、二文字目以降はその車両の装備を示します。数字は車両の形式を示します。

▼車両重量を示すカナ
 乗客を定員数だけ乗せた場合(実車時といいます)の車両の重量を示しています。
「コ」・・・22.5t未満
「ホ」・・・22.5〜27.5t未満
「ナ」・・・27.5〜32.5t未満
「オ」・・・32.5〜37.5t未満
「ス」・・・37.5〜42.5t未満
「マ」・・・42.5〜47.5t未満
「カ」・・・47.5t以上

▼車両の装備を示すカナ
「ロ」・・・特別車(グリーン車、またはA寝台車)
「ハ」・・・普通車
「ネ」・・・寝台車
「シ」・・・食堂車
「フ」・・・緩急車(車掌室設備を持つ車両)
「ユ」・・・郵便車
「ニ」・・・荷物車
「ヤ」・・・事業用車(線路等の保守点検などに使い、旅客輸送に使用しない車両)
「エ」・・・救援車(事故、災害等の復旧作業に使用、旅客輸送に使用しない車両)

▼組み合わせ例
「オハネ」・・・実車時重量32.5〜37.5t未満の、普通寝台車
「スハフ」・・・実車時重量37.5〜42.5t未満の、緩急普通車
「マシ」・・・実車時重量42.5〜47.5t未満の、食堂車

▼数字
上一桁目は車両の特徴を示す、というのが基本となります。
「1」・・・軽量客車
「2」・・・優等列車のような、固定編成としての使用を基本とした車両
「3〜5」・・・普通列車や快速等に供される一般型客車

 今や客車列車は、寝台特急か一部地方ローカル線でしかお目にかかれない存在となってしまいましたが、もし発見したときもこれを知っておけば怖くないですね!



補足 = by GGVK
「記号の読み方-客車編」で、数字の上一桁を補足しますと…
「6」鋼体化改造車…戦前の木造客車の台枠等を流用し鋼体の車体に乗せ換えたもの。
「7」戦災復旧車…戦災に遭って使用不可能となった電車等を客車として改造使用したもの。
「8」和式客車…いわゆるお座敷列車。(12系以降の改造車はこの限りではない)